肋間神経痛
特徴
肋間神経痛とは、
肋間神経の走行に沿って痛みを自覚する症状のことをいいます。
肋間神経とは、
胸椎(脊椎の中央を構成する骨)から出て左右の肋骨に沿って走行する神経で、左右それぞれ12対の24本あります。
原因
- ✅ 肋骨や脊椎の骨折
- ✅ 変形性脊椎症、椎間板ヘルニア
- ✅ 肋骨への癌(がん)転移
- ✅ 帯状疱疹
などが挙げられます。
症状
椎間板ヘルニア、肋骨の骨折などが原因の場合は、姿勢を変えようとするだけで息が出来ないほどの痛みを伴うこともあります。
このほか、帯状疱疹による肋間神経痛は、『ヒリヒリ』『ジクジク』といった皮膚表面の痛みを自覚します。
いずれも「刺すような激しい痛み」が肋間神経痛の特徴です。
当院での治療法
まずは、「痛み」を自覚する部位に鍼(はり)、灸(きゅう)を施します。
少し痛みが緩和してきたところで、原因となっている場所へアプローチを開始します。
その後、改めて「痛みを自覚していた部位」にマッサージを行ってまいります。
実際の症例(1)
2022年12月3日/32歳/女性
「ここ(左胸部)がとても痛いんです。病院で肋間神経痛と言われました。
5年前に肋軟骨(ろくなんこつ)を骨折して以来、時々痛くなるんです。息をするのも痛くて…。咳をすると激痛が走るのでこわいです。」
- 左胸部の痛みを訴える場所に鍼(はり)と灸(きゅう)。
- この神経が属する脊椎の高さに強い圧痛があったため、その周辺の筋緊張を緩和。
- 最初に鍼、灸を施した左胸部に対し、マッサージを行って痛みの消失を確認。
- 治療後、両手を上に挙げながら
「伸びが出来るぅ~!私の身体が戻ってきました(笑)」