花粉症・季節性アレルギー性鼻炎
特徴
私たち人間の身体には、病気を引き起こす原因となるもの(細菌・ウィルス・寄生虫など)から身を守るために「免疫」という仕組みがあります。
この免疫の仕組みが、特定のもの(花粉、ダニ、食物など)に対して過剰な反応を示してしまうことを『アレルギー反応』といいます。
花粉症は、こうしたアレルギー反応の中の代表的なひとつで、日本人の約20%以上が持つとされ、「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」という3大症状に「目のかゆみ」なども引き起こすといった、まさしく国民病となっています。
原因
空気中に浮遊する花粉が鼻の粘膜に付着し、さらに細胞の中にあるマスト細胞と結合すると、ヒスタミン、ロイコトリエンといったアレルギー誘発物質を放出することで、アレルギー反応を引き起こします。
当院での治療
東洋医学的に花粉症は、
- ✓鼻に開竅する『肺』
- ✓運化をつかさどる『脾』
- ✓気をつかさどる『腎』
のいずれかの働きが弱まっていると考えます。
その中でも腎は免疫と深く関係しています。
原因となっている臓を探り、その調整を行いながら、今ある鼻や目の症状を緩和すべく、特定の経穴(ツボ)を用いて治療を行っております。
実際の症例
2022年2月4日/41歳/女性/事務職
「22年前から花粉症で悩んでいます。一度、鍼灸治療を試したくて。症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみです。朝に鼻血が出るときもあります。」
- 背中に肺が虚している兆候がみられたため、手の太陰肺経に鍼と灸。
- 続いて足の少陰腎経に存在する複数の経穴に鍼と灸。
- 全身の気血循環を目的に、全身的なあん摩・指圧・マッサージ。
- 鼻と目の症状緩和を目的に、印堂(眉間にあるツボ)、左右の迎香(鼻の横にあるツボ)、眼点(耳にあるツボ)に刺鍼。
- 治療後「正直なところ、よくわからない。」
2022年2月11日に2度目のご来院。
「鼻の通りが良くなったので、少し続けてみようと思う」と再来院。
- 前回と同じ療法。
- 治療後「なんだか胸が楽になった気がする」
2022年2月21日に3度目の来院。
- 今までと同じ療法。
- 治療後「やっぱり少し胸が楽になります。」
2022年3月2日に4度目の来院。
「まだ鼻水、くしゃみは出てないです。」
- 今までと同じ療法。
2022年3月15日に5度目の来院。
「朝の発作的なくしゃみは出てますが、去年より少しマシな気がします。」
- 今までと同じ療法。
- 治療後、「さっき(治療前)より鼻が楽です。目のかゆみもおさまっています。」
2022年3月22日に6度目の来院。
「まだ朝の発作的なくしゃみは出てますが、例年に比べたら楽です。」
- 今までと同じ療法。
- 治療後、「(治療を)やってもらうと楽になりますね。」
2022年3月28日に7度目の来院。
「毎年のどが痛かったのに、今年はありません。」
- 今までと同じ療法。