眼精疲労
特徴
眼精疲労とは、ひとことで言えば『目や全身の症状が休んでも回復しない状態』のことです。
目を使う作業によって比較的簡単に目が疲れてしまい、視力の低下や頭痛、肩こりのほか、吐き気や嘔吐をも生じることがあり、休息や睡眠でも回復しにくい状態になります。
目の症状としては、痛みや重さを感じたり、まぶしさ、かすみ、充血のほか、まぶたがピクピクと痙攣したり、まばたきの数が多くなるなどが挙げられます。
原因
最も多い原因として、VDT作業(スマホやパソコン、書類をみながら行う作業のこと)を長時間にわたって行うことが挙げられます。
また、神経症や精神的ストレスなどが原因となる場合もあります。
当院での治療法
目の周辺、側頭部、首の後ろ、肩甲骨にある特定の経穴(ツボ)へ治療を行うことで、現状のつらさを軽減していきます。
また、東洋医学の観点から、目に最も関係深い『肝』、そして肝の表裏関係にある『胆』に属する経穴(ツボ)を治療穴として用いることで、肝胆の気血を補う全身的な治療を進めてまいります。
このほか、眼神経の支配領域である眉毛からおでこのエリアに優しくオイルマッサージを施すことで、目が抱えるストレスの軽減を図ります。
実際の症例(1)
2021年10月12日/53歳/女性/事務職
「一日中パソコンの前で仕事しているのですが、途中でまぶたが痙攣(けいれん)したり、目が回るような感じや、頭痛がするときもあります。」
- 『肝血』の不足を補うため、『肝』と『胆』に属する経穴(ツボ)に鍼と灸。
- 気血循環を目的に、全身的なあん摩・指圧・マッサージ。
- 眉毛から上のエリアにオイルマッサージ。
- 治療後、「まぶたが軽く感じます。」
2021年11月1日に2度目のご来院。
「あれ(前回)から10日ほどは本当に楽でした。でも、また少しずつ戻ってきちゃった感じです。」
- 前回と同じ治療法。
- 治療後、「そういえば、頭痛がしなくなりました。」
実際の症例(2)
2021年12月28日/49歳/女性/事務職
「腰とか肩は休みの日に軽くなるんですが、目の疲れは休んでも取れないんです。
取引先の人にここ(当院)を教えてもらったので。その方と同じような感じでお願いします。」
とのご依頼でしたが、お一人おひとりお身体の状態が異なるため同じ治療法にならないこともあるとご説明の上、治療開始。
- 『陰虚による陽亢』を鎮めるため、『腎』に属する経穴(ツボ)に鍼と灸。
- 気血循環を目的に、全身的なあん摩・指圧・マッサージ。
- 眉毛から上のエリアにオイルマッサージ。
- 治療後、「おはようございます(笑) ぐっすり寝てしまいました。」
2022年1月20日に2度目のご来院。
「気のせいか、首のコリが取れたような。目も楽ですよ。」
- 前回と同じ治療法。
- 治療後、「目が大きく開いてる。(目が)つらくなる前にまた来ます。」