下痢
特徴
下痢とは、水分の多い液状の便を繰り返し、腹部の痛みや不快感を伴う状態をいいます。
【1】浸透圧性下痢
浸透圧の高い物質は吸収されにくく、腸管内において多量に存在することで発症する下痢のことです。
例えば、ガムやお菓子、砂糖の代替品(マンニトールなど)をはじめ、高濃度のジュースなどが原因となります。
また、乳糖不耐症(乳糖を分解するための酵素であるラクターゼの欠乏症のこと)の方が
乳製品を摂取することで浸透圧性下痢を発症することがあります。
【2】滲出性下痢
細菌やウイルスなどによって腸に炎症が起きることで、細胞内の液体が腸管へ滲み出て起こる下痢です。
このことから炎症性下痢と呼ばれることもあります。
【3】分泌性下痢
コレラ菌・ブドウ球菌などの細菌類を体内から体外へ排出するために、腸管内で水分と塩類の分泌が異常に活発になる下痢です。
当院での治療法
当院では、下痢でお悩みの患者様に東洋医学的なアプローチを行っておりまして、患者様お一人おひとりの症状にあわせて治療法を組み立ててまいります。
実際の症例(1)
2022年7月5日/27歳/女性
「今年の2月くらいからお腹がゆるいんです。食べれてはいますが、あまりお腹が減らないです。
お腹は張ったような感じがします。人前に出るお仕事なので、ストレスはあるかも知れません。」
『肝』と『脾』の調和が乱れる『肝脾不和』として治療を開始。
- 腹部、腰部、下腿、足首などに存在する経穴(ツボ)に鍼と灸。
- 首と肩に鍼、灸、あん摩、指圧を用いて凝りを軽減。
- 全身の気血循環を目的に、全身的なあん摩・指圧・オイルマッサージと按腹療法。
- 治療後「初めての鍼でしたけど、なにも痛くないんですね!頭がスーッとしました!」
翌々週となる2022年7月19日に2度目のご来院。
「あれからお腹のゆるさが少しだけ良くなりました。まだゆるいですけど。でもちょっとマシって感じ!
それと前回言ってなかったかも知れませんが、いつも頭痛がするのに、なくなったんです。」
- 前回と同じ治療法。
- 治療後、「足が軽っ!」