眩暈(めまい)
特徴
自分や周囲が動いていないにも関わらず、まるで動いているかのように感じてしまう異常な感覚のことを眩暈(めまい)といいます。
眩暈(めまい)には大きく分けて2種類あります。
◎回転性眩暈
内耳などでみられる眩暈で、抹消性眩暈ともいいます。メニエール病が代表的です。
◎浮動性眩暈
脳血管の障害や聴神経腫瘍などによる眩暈で中枢性眩暈とも呼ばれ、身体の麻痺や運動失調、構音障害などを伴うことがあります。
原因
心身のストレスや自律神経の失調をはじめ、高血圧や脱水症、脳の循環不全や酸素欠乏、三半規管の障害や脳卒中のほか、貧血や低血糖症なども原因となります。
また、第2頸椎の左右のバランス異常も眩暈を引き起こす要因のひとつです。
当院に来られた眩暈を訴える患者様の約半数は、第2頸椎のバランス調整で症状の軽減に至っております。
実際の症例(1)
2022年1月28日/79歳/男性
「長い間めまいに悩まされている。横になったとき、寝返りをしたあと、起き上がったとき、椅子から立ち上がったときなど。どうにかならないものか。」
- 『気血両虚』がみられたため、『腎』と『脾』に属する経穴(ツボ)に鍼と灸。
- 第2頸椎の高さに強い緊張があり、鍼、あん摩、指圧を実施。
- 全身の気血循環を目的に、全身的なあん摩・指圧・マッサージ。
- 治療後、めまいについてお聞きすると「ない。」
2022年2月1日に2度目のご来院。
「めまいが一度もない。今日はね、尾てい骨が痛いからお願いしたい。」
- めまいに対しては、念のために第2頸椎のバランス調整のみ行い、その後は腰からお尻にかけて治療を行った。
実際の症例(2)
2022年2月3日/85歳/女性
「めまいがする。さっきもここ(当院)に来る途中で転倒しそうになった。」
- 頭部への『肝気』上昇を下げるため、『肝』と『胆』に属する経穴(ツボ)に鍼と灸。
- 第2頸椎の右側に緊張があり、鍼、あん摩、指圧を実施。
- 全身の気血循環を目的に、全身的なあん摩・指圧・マッサージ。
- 治療後、めまいについてお聞きすると「さっき少しあった。」
2022年2月7日に2度目のご来院。
「2、3日は良かったけどね。今日は(めまいが)ある。」
- 前回と同じ治療法。
- 治療中の姿勢変換時に「めまいしなかったわ。」
2022年2月28日に8度目のご来院。
「(めまいは)ほとんどしないよ。フラフラすることもなくなった。」
これまでと同じ治療法。
- 治療中の姿勢変換時にめまいについてお聞きすると「ないね。なくなったわ。」