レイノー現象

特徴

手や足の指の血管攣縮(血管がけいれんを起こして細くなること)が起こることであらわれる現象で若い女性に多く、指の色が青または紫に変化することに加え、痛み・しびれ・冷え感などの自覚症状があります。

レイノー現象は、レイノー病(一次性レイノー現象ともいう)とレイノー症候群(二次性レイノー現象ともいう)とに分けられます。

原因

◎レイノー病(一次性レイノー現象)

寒冷刺激や精神的ストレスが原因となって発症するもので、基礎疾患はありません。

◎レイノー症候群(二次性レイノー現象)

膠原病、薬剤、振動病などに関連して血管攣縮を起こして発症します。
※膠原病とは、関節リウマチ、強皮症、全身性エリテマトーデス、リウマチ熱、皮膚筋・多発性筋炎、結節性多発動脈炎、シェーグレン症候群、混合性結合組織病などの自己免疫疾患の総称です。

当院での治療法

前腕(手首から肘まで)を触診して強く緊張がみられる箇所と、発症している指を中心に隣接する中手骨間に鍼(はり)と灸(きゅう)を用います。
その後、あん摩・指圧・マッサージ・オイルマッサージなどを用いて気血の循環を促進してまいります。
これらの治療を数回行わせていただきましたら、『手三里(てさんり:肘のやや下に位置し、長短橈側手根伸筋に関与する経穴)』と患部に隣接する中手骨間との鍼通電療法(低周波治療器)を追加してまいります。

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