足底腱膜炎・足底筋膜炎
特徴
「土踏まず」と呼ばれる場所があります。
私たち人間の足底は、そのすべての面が地面が着かないようにアーチ型をしています。
このアーチの部分が「土踏まず」で、足が着地するときの衝撃を、アーチがクッションとなって吸収するという大変重要な役割を担ってくれているのです。
そしてこの大事なアーチを保持しているのが『足底腱膜』です。
足底腱膜は、踵(かかと)から足指の付け根にかけてとても強い腱がまるで膜のように覆っています。
この足底腱膜に炎症が起こり、踵(かかと)の内側から足底中央に痛みを生じるのが足底筋膜炎、または足底腱膜炎です。
※両者に違いはありません。同じ疾患です。
歩き始めの痛み、長時間立ちっぱなしで痛み出すなどの症状があります。
原因
ランニングやジャンプ動作の繰り返しが主な原因となりますが、ほかにもトレーニング量の増加、立ち仕事、体重増加、扁平足なども足底筋膜炎の原因として挙げられます。
当院での治療法
足底腱膜の起始部にあたる踵骨の内側や、足底中央部へ鍼、灸、あん摩、オイルマッサージなどを用いて治療してまいります。
また、足底筋の強化といたしまして、ストレッチや筋力トレーニング方法を指導させていただく場合があります。
実際の症例(1)
2022年3月31日/45歳/女性/看護師
「10年前に足底筋膜炎と診断されてからずっと痛いです。毎日、痛みを我慢しながら仕事をしています。」
- 健部誘導法(患部から少し離れたところに鍼や灸を行うこと)を採用。
- 足底腱膜の起始部から停止部に向かって軽めの圧でオイルマッサージ。
- 足首から膝にかけてマッサージ。
- 治療後「かかとが楽です。少し痛みを感じますが、信じられないくらいです。」
2022年4月6日に2度目のご来院。
「前回の翌朝、ほとんど痛みがありませんでした。今は少し戻ってしまった感じです。」
- 前回と同じ治療法。
- 治療後「全然違いますね。私10年も何してたんだろ。」
2022年4月21日に4度目のご来院。
「ここ(当院)に来させていただいたときの痛みを10とすれば、今は2です。」
- 今までの治療法に加え、足底腱膜の起始部にも鍼と灸。
- 治療後、足踏みをしながら「痛みゼロです。」