テニス肘(上腕骨外側上顆炎)

特徴

米国において、医学研究の拠点機関であるアメリカ国立衛生研究所(National Institutes of Health、NIH)は、鍼治療で効果のある疾患のうちのひとつとしてテニス肘をあげています。

中高年のテニスプレイヤーに多くみられ、バックハンド、サーブ、スマッシュなどで痛みを生じます。
テニスによって発症する肘の痛みの総称をテニス肘と呼んでいますが、上腕骨外側上顆炎のことを意味することが多いです。
※ここでは、上腕骨外側上顆炎としてご説明しております。

雑巾(ぞうきん)をしぼる動作や、物をつかんで持ち上げる動作によって、肘関節の外側から手首に向かって痛みを生じます。

原因

バックハンドストロークにおいて、ラケットがボールを打ち返す衝撃が、グリップを握る手関節を伝わって前腕伸筋群と回外筋群の起始部である上腕骨外側上顆にかかり、炎症を起こすことで痛みを発生します。

同時に、前腕伸筋群の中でも特に『短橈側手根伸筋』は筋力が弱いために障害が起きやすく、テニス肘でお悩みの方の多くは、短橈側手根伸筋に圧痛を伴います。

当院の治療法

短橈側手根伸筋をはじめとする前腕伸筋群と、上腕骨外側上顆周辺の疼痛部へ鍼通電療法を行います。

次に、患部に熱を伴わない場合に限り、疼痛部を中心に灸を施してまいります。
また、必要に応じてマッサージ・オイルマッサージを行っています。

臨床上ではございますが、週に2度の治療ペースで第2週目には、雑巾をしぼるなどの日常生活での痛みは軽快され、第4週までにはテニスを再開される方がほとんどです。

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