不妊症
特徴
生殖年齢の男女が妊娠を希望し、1年以上避妊せず性交を行っているにもかかわらず、
妊娠の成立を見ない場合を不妊症としています。
不妊症の原因が男性側にある割合と女性側にある割合は、ほぼ同じだといわれています。
男性側の原因
以下は男性側による理由の一部です。
✔ 精子の数が少ない、または無い。
✔ 精子の運動性が低い。
✔ 精管の詰まりなどによる精子の排出障害。
✔ ED(勃起障害)や膣内射精障害。
女性側の原因
以下は女性側による理由の一部です。
✔ 排卵障害。
✔ 卵管の詰まり・狭窄による受精卵や精子の通過障害。
✔ 抗精子抗体(免疫システムによって精子を攻撃する抗体)。
✔ 子宮筋腫、子宮内膜症、黄体機能不全などの子宮因子。
男女両方の原因
男女ともに「加齢」が原因として挙げられます。
東洋医学における不妊とは
東洋医学において不妊は
・腎虚
・肝鬱
・痰湿
・血瘀
の4つに分類されると考えられています。
当院では、患者様お一人おひとりのお身体に影響を与えている原因をみつけ、
より適切な治療法の選択を行えるよう、全力で取り組んでおります。
実際の症例
2021年12月15日/31歳/女性/会社員
「結婚と同時に妊活を始めたので今月で2年と7カ月になります。義理の実家に行くのがつらいです。
最初の頃は不妊治療を頑張っていました。何度も通院して。超音波検査とかホルモン検査とか。
今は行ってないです。あきらめた訳ではないですけど。今までやってこなかった鍼灸治療を試してみようと思って。」
→『瘀血』がみられたため、瘀血を取り除く療法から開始した。
1.『瘀血』への対策として複数の経穴(例:三陰交/膈兪/尺沢/太衝など)に灸。
→治療中、「えーっ、なんか、めぐってます!わかります!」
2.『腎気』を補う目的で複数の経穴(例:太渓/照海/復溜/腎兪/命門など)に鍼と灸。
3.デルマトーム領域として、鼠径部、腰部に存在する経穴(ツボ)に鍼と灸。
4.その後、『気血循環』を目的に全身的な按摩、マッサージ。
2021年12月27日に2度目のご来院。
「(前回の治療を受けて)全然違います。自分の体が変わっていけるような期待感がすごい(笑)」
1.前回と同じ治療法。
2.治療後、「芯から温かいです。」
2022年1月7日に3度目のご来院。
治療中、「以前、お尻が冷たかったんですけど、最近そうでもないんです。すごいです。」
1.これまでと同じ治療法。
2022年1月29日に4度目のご来院。
1.これまでと同じ治療法。
2.治療後、「先生に言ってなかったんですけど、この前の生理がすごい楽でした。血量も多くなくて。」
2022年5月27日に10度目のご来院。
1.これまでと同じ治療法。
2022年7月31日、ご主人と一緒にお見えになられ、妊娠のご報告を頂戴いたしました。