睡眠障害(不眠症)

特徴

Insomnias(不眠症)は、睡眠障害の国際分類第3版(ICSD-3)において、その病名を『Insomnia Disorder(不眠障害)』へ変更されました。

また、「個人にとって必要な睡眠量の不足」「起床後に睡眠充足感がない」のいずれかに該当するものを指すと定義しています。

症状

  • 入眠障害…寝つきが悪い
  • 中途覚醒…途中で起きてしまう
  • 早期覚醒…予定より早く起きてしまう
  • 熟睡障害…ぐっすり眠った気がしない

原因

身体的や精神的なもの、環境の変化によるものなどが挙げられます。

  • ◎身体的な原因
    頭痛や腹痛、四十肩・五十肩による痛みのほか、夜間頻尿や咳など身体的要因。
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  • ◎精神的な原因
    精神的ストレスによって心に負担がかかり、眠れなくなってしまうなど心理学的要因。
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  • ◎物理的な原因
    引っ越しなどによる部屋の変化、枕の変更のほか、工事による騒音などの環境要因。

当院での治療法

当院では不眠障害でお悩みの方に対しまして、東洋医学的に基づく治療を行っております。
主に『肝』、『心』、『脾』、『腎』のうち、患者様お一人おひとりに影響を与えている働きを見つけ、それに属する経穴(ツボ)を用いて治療を進めてまいります。

実際の症例(1)

2022年10月1日/36歳/女性/会社員
「自律神経の乱れを感じています。具体的には、息苦しさ、不眠、頭がスッキリしない、食欲低下などです。きっかけは、昨年の離婚かも知れません。」

  1. 『心脾両虚』がみられたため、手首、背中、太ももに存在する経穴を用いて気血の産生を図る。
  2. 首と肩に鍼、灸、按摩、マッサージを用いて筋緊張を緩和。
  3. 頭部への鍼、接触鍼。
  4. 『気血循環』を目的に全身的な按摩、マッサージ。

2022年10月8日に2度目の治療
「あれ(前回)から3日目までよく眠れました。でも、また不眠が戻ってきたような感じで。あとですね、足のむくみがなくなったのですが、これも鍼の効果ですか?」

  1. 前回の治療法。

2022年10月22日に3度目の治療
「先週まで深い睡眠ができていました。なんというか、眠りの質が変わったという気がしています。でも、もともとはどこでも眠れる人だったんですけどね、私。」

  1. これまでの治療法。
  2. 治療後、「そういえば、ひとつ言い忘れてました。息苦しさを感じなくなっています。身体が戻ってきている実感があります。」

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