男性更年期障害 LOH症候群

特徴

男性の更年期障害とは、男性ホルモンであるテストステロン値の低下によって引き起こされる症状で
正式名称をLOH症候群(Late Onset Hypogonadismの略で加齢性腺機能低下症と訳されます)
といい、40歳以降の男性の6人に1人が発症しているとされています。さらにコロナ禍によって
急増しているという指摘もあります。

テストステロンとは、いくつか存在する男性ホルモンの中の代表的なホルモンで、
骨・筋肉の発達や体毛に影響を及ぼすなど、男性らしい身体の形成に影響を与えます。
また、生殖機能の向上、糖の代謝にも関与するほか、
決断力や挑戦する意欲など、精神面の健康にも深く関わることがわかってきました。
つまり、テストステロンの減少は、身体的な症状のみならず、気分の落ち込みや不眠などといった
うつ症状を引き起こすこともあります。

女性の更年期障害は閉経前後の約10年間にみられることが多いですが、男性の更年期障害は
40歳代をはじめ、中には70歳、80歳代で症状を訴えることもあり、発症期間に定まりがありません。
また、女性の更年期障害はホルモンバランスが安定しはじめると症状が落ち着いてまいりますが、
男性の更年期障害は「終わりが見えない」と感じられることもあり、長期にわたる症状となることが特徴です。

症状

ED(勃起障害)
頭痛
倦怠感
異常発汗
のぼせ
筋肉や関節などの痛みに対して敏感になった
頻尿(排尿回数が多い)
不眠
やる気・元気がない
性欲の低下

原因

男性ホルモンのひとつであるテストステロンの低下が直接的な原因となります。
テストステロンが低下する理由は、大きく分けて2つです。
ひとつは、加齢です。テストステロンの分泌は、20歳代にピークを迎え、以降は徐々に減少していきます。
もうひとつはストレスです。近年、ストレスが大きく関わっていることが解明されてきました。
長期的なストレスを受けると、脳は男性ホルモンの分泌を促す指令を出さなくなってしまいます。
これらによってテストステロンの低下が起こってしまうのです。

当院での治療法

当院では、更年期障害でお悩みの患者様に東洋医学的なアプローチを行っておりまして、
患者様お一人おひとりの症状にあわせて治療法を組み立ててまいります。

実際の症例(1)

2022年3月5日/49歳/男性
「少し前にテレビで男にも更年期障害があると知り、まさしく自分はそれだと思った。
義理の母がここ(当院)をすすめるので来た。鍼も灸もやったことがないし、よくわからない。
去年11月に勤めていた会社を辞めた。改札を通るときに動悸や息切れで苦しくなったり、
ずっと好きだった音楽も聴けなくなった。
イライラしたり人や物にあたることは無い。何も考えられないし、考えようとしても
何というか、うまくまとまらない感じ。夜中にトイレの回数が増えた。」
 1.『気血両虚』がみられたため、『腎』と『脾』に属する経穴(ツボ)に鍼と灸。
 2.全身的に筋肉の硬さがみられたため、『肝』に属する経穴、および『陽陵泉』に鍼と灸。
 3.全身の気血循環を目的に、全身的なあん摩・指圧・マッサージ。
 4.治療後、「(今後については)家族と相談して決めます。」
2022年3月13日に2度目のご来院。
「体が軽くなったような気がしないでもないけど、特に大きく変わった点は感じられない。
家族に(ここへ)行ってこいとうるさく言われるので来た。」
 1.前回と同じ治療に『肺』に属する経穴への鍼と灸を追加。
 2.治療後に感想を求めると「別に。」
2022年3月21日に3度目のご来院。
「この約1週間、動悸と息切れがなくて。効いてるんですか?」
 1.前回と同じ治療。
 2.治療後、「また1週間様子をみてみます。予約して帰っても良いですか?」
2022年3月27日に4度目のご来院。
「あれから動悸、息切れは本当にないですね。あと、なんか楽な気がします。」
 1.これまでと同じ治療。
※2022年4月1日に奥様がお見えになり、「最近、家で笑うようになったんです。」とのご報告をいただきました。
2022年4月17日に5度目のご来院。
 1.これまで治療中にあまりご自身からお話しになることはなかったが、以前勤めていらっしゃった仕事の話などを積極的にされていた。
2022年7月21日に8度目のご来院。
「少し戻れたような気がしています。いま仕事を探してまして。もう一度やってみようと。」
 1.これまでと同じ治療。
 2.治療後、「また連絡します。よろしくお願いします。」

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